豊岡市の補助金でホームページは作れるのか|条件は「ネットで売る・予約を受ける」こと
「ホームページを作りたいけれど、補助金は使えないだろうか」。豊岡でご相談をいただくとき、いちばん多いお尋ねです。
国の小規模事業者持続化補助金はよく知られていますが、豊岡市にも市独自の制度があります。しかも、使える額は国の制度より一桁大きいのです。ただし、どんなホームページでも対象になるわけではありません。条件がはっきりしています。
豊岡市 経営革新支援補助金とは
豊岡市が市内の事業者向けに設けている補助金です。2026年度(令和8年度)の公募要領では、次のようになっていました。
- 補助率 1/2(条件を満たすと2/3。後述します)
- 補助金額 50万円〜150万円
- 補助対象経費の下限 100万円(条件を満たすと75万円)
- 申請の窓口は豊岡商工会議所・豊岡市商工会(認定支援機関)
- 2026年度の募集は4月20日に始まり、6月3日17時で締め切られました
国の持続化補助金でホームページに使えるのは30万円までですから、ネットショップや予約システムを本気で入れたい方には、こちらのほうが現実的です。
ただし「見てもらうだけのホームページ」は対象外です
ここがいちばん大事なところです。2026年度の公募要領には、対象外の経費としてこう書かれていました。
> EC、予約受付等の機能を有していないウェブサイトの製作及び改修に要する費用
つまり、会社やお店を紹介するだけのホームページは通りません。ネットで商品を売る、あるいはネットで予約を受け付ける——そのどちらかの機能が入っていることが条件です。
「とりあえず会社案内のページを作りたい」という段階の方は、この制度ではなく国の持続化補助金のほうをご覧ください。
国の持続化補助金との使い分け
ご相談の最初の30分で、だいたいこの3つのどれに当たるかが決まります。

持続化補助金のほうは、ウェブサイト関連費だけでは申請できません。チラシや看板などほかの経費と組み合わせる必要があります。一方で豊岡市の制度は、補助対象経費の合計が100万円以上にならないと下限に届きません。どちらにも、金額の「形」の条件があるとお考えください。
実際にどんな事業が通っているのか
豊岡市は採択された事業を毎年公表しています。公表されているのは事業者名と事業計画名だけで、金額や業種は載っていません。それでも、どんな方向の計画が通っているかは読み取れます。
豊岡市ステップアップ支援補助金(経営革新支援補助金の前身)の2024年度・2025年度の公表を見ると、新しいサイトの構築、ウェブ戦略での販路拡大、ECサイトの強化、ネット販売の管理システム導入、インバウンド向けの予約管理システム構築——といった計画名が並んでいます。ウェブ・EC・予約の分野は、毎年複数が採択されています。
「EC・予約の機能つき」という条件は、絵に描いた餅ではありません。実際に通っている筋です。
補助率が2/3に上がる条件があります
補助率1/2が2/3に、下限経費100万円が75万円に下がる特例があります。条件は、豊岡市ワークイノベーション表彰(あんしんカンパニー)を受けていることです。
市のページによると、あんしんカンパニーは「働きやすさや働きがいなどが高い水準に達している市内事業者」を表彰する制度で、要件は次の2つを両方満たすこととされています。
- とりくみカンパニーの認定基準を満たしていること
- 社会保険労務士・公認会計士などの専門家によるヒアリング審査を通過すること
ヒアリングでは、有給休暇や育児休業の取得状況、人事評価制度が明文化されているかなどが見られます。事業所に専門家が来て審査する形ですので、思い立ってすぐ取れるものではありません。
お急ぎの方は、この特例は前提にせず、補助率1/2・下限100万円で計画を組んでおくほうが安全です。働き方の整備にもともと取り組んでおられる事業所であれば、合わせて検討する価値があります。
原則、市内の事業者に発注します
もう一つ、見落としやすい条件があります。公募要領には「原則 豊岡市内の事業者に発注」と書かれています。
制作を頼む相手を市外で探してしまうと、せっかくの計画が組み直しになります。制度を使うと決めた時点で、市内で作れる相手を探し始めてください。
次は2027年4月。いまのうちにできること
2026年度の募集はすでに終わっています。2027年度の公募要領はまだ出ていません。ただ、2026年度が4月20日施行・同日公募開始でしたので、2027年4月の上旬から市のページを見始めるのが妥当だと考えています(ここは推測です。日程が発表されたら改めてお知らせします)。
問題は、公募が始まってからの時間がとても短いことです。

事前相談にはお見積りを持っていく必要があります。つまり、当社がお見積りをお出しする締切は実質4月中ということです。公募が始まってから「どんな機能を入れるか」を考え始めると、まず間に合いません。
冬のあいだにやっておけることは2つあります。
- 何を売るのか、何の予約を受けるのかを決めておく。これが決まらないと見積りが出せません
- 直近2期分の決算書を手元に揃えておく。認定書の発行に必要です
ご相談ください
e-educationは豊岡市日高町でホームページ制作を承っています。この制度でお手伝いできるのは、次の2つです。
- EC機能・予約機能つきホームページのお見積りをお出しすること
- 計画書にお書きいただくための材料をご説明すること(どの機能にいくらかかるか、導入すると何がどう変わるか)
計画書そのものの作成や、申請の代行は承っておりません。 計画の書き方と手続きは、認定支援機関である豊岡商工会議所・豊岡市商工会にご相談いただく形になります。
「うちの商売でネット販売が成り立つだろうか」という段階からでも構いません。2027年4月までまだ時間があります。ホームページのご相談として、お気軽にお声がけください。
出典
- 豊岡市「豊岡市経営革新支援補助金」 https://www.city.toyooka.lg.jp/sangyo/kigyoshien/kigyohojokin/1037861.html
- 同 公募要領(2026年4月20日施行) https://www.city.toyooka.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/037/861/youryou.pdf
- 豊岡市「過去の採択実績」 https://www.city.toyooka.lg.jp/sangyo/kigyoshien/kigyohojokin/1007610/index.html
- 豊岡市「あんしんカンパニー」 https://www.city.toyooka.lg.jp/kurashi/1007000/1008794/1019248/1031193.html
- 小規模事業者持続化補助金〈一般型・通常枠〉第20回 公募要領 第8版 https://r6.jizokukahojokin.info/doc/r6_koubover8_ip20.pdf

