生成AIのセミナーに行ったのに仕事が変わらない方へ|「見てわかる」と「自分の仕事で動く」のあいだ

「AIのセミナーには行ったんです。便利そうだとは思いました。でも会社に帰ったら、結局いつものやり方のままで」

豊岡でお話をうかがっていると、この言い方をよく聞きます。しかも、わざわざ時間をつくって会場まで足を運んだ方がこうおっしゃるのです。

これはご本人の理解力の問題ではありません。セミナーで渡されるのは「見てわかる」ところまでで、「自分の仕事で動く」ところは、そもそも含まれていないからです。ここを分けると、次に何をすればよいかがはっきりします。

但馬と丹波では、AIの入門はほとんど無料で受けられます

まず前提の確認です。この地域はAIの入門講座が充実していて、そのほとんどが無料です。

2026年10月の但馬・丹波で受けられる無料のAI講座を時間順に並べた図。10月15日が兵庫県中小企業団体中央会のセミナーの申込期限、10月18日がNPO法人プラッツの入門講座、10月21日が兵庫県中小企業団体中央会の第1回、10月30日が豊岡市のセミナー、11月5日が同中央会の第2回。すべて受講料無料
10月だけで3つの無料講座が重なっています。申し込みの期限は会ごとに違います

これから申し込めるもの

  • 兵庫県中小企業団体中央会「生成AIを使った経営改善セミナー」(全2回・無料・Zoom・定員なし/10月21日と11月5日の14時〜16時半)。決算書の分析、資金繰りの予測、説明資料づくり。申込期限は10月15日(木)
  • NPO法人プラッツ「知識ゼロからのAI活用術ー入門編ー」(無料・定員20名程度/10月18日13時半〜15時半・豊岡市民プラザ)。聞くだけでも参加できます
  • 豊岡市「2026女性のための生成AI基礎セミナー」(無料・定員15人・先着/10月30日14時〜16時・WACCU TOYOOKA)。締切は10月22日

終わった回も、中身を見ると参考になります

丹波市商工会は「生成AI活用セミナー 中級編」を開いていました(無料・今年6月25日・講師は中小企業診断士の冨松誠さん)。ChatGPTやGeminiの有料版で、自社の特徴を覚えさせたAIアシスタントを組み立てるところまでの実演です。豊岡市商工会の「AI活用セミナー基礎編」は、告知の時点で定員に達して受付終了でした。

この地域は、AIを学びたい人が少ないのではありません。無料の入口は毎年あり、しかも埋まっています。

それでも「仕事は変わらなかった」と言われる理由

セミナーの時間は、実演を見る時間です

先ほどの丹波市商工会の中級編の案内には、こう書かれていました。パソコンを使ったワークはなく、実演のみ。

これは手抜きではありません。2時間で10人、20人の方に、それぞれ違う仕事を題材に手を動かしてもらうのは物理的に無理です。主催者が「まず全体像を見てもらう」ことに時間を使うのは正しいと思います。

ただ受け取る側に残るのは、「できそうだ」という感覚だけです。自分の請求書も、名簿も、パソコンも、その場には出てきていません。

月3,000円払っているのに、という方もいます

丹波市商工会のセミナーは、対象を「ChatGPTまたはGeminiの有料版(月額3,000円程度以上)を日常的に使っている方」に絞っていました。

つまり毎月お金を払ってAIを使っているのに、思ったほど仕事が変わっていない方が、集められるほどいるということです。商工会が名指しで集めているのですから、思い込みではありません。

いちばんの壁は「使い方」ではなく「どの仕事に使うか」です

中小企業庁の2026年版中小企業白書の概要資料に、AIを導入していない企業が挙げた課題の順番が出ています。1位は「活用する業務がイメージできていない」63.4%、2位が「推進する人材が不足している」40.0%、「必要な予算を確保できない」は13.8%で最下位に近い並びです。

お金が足りないのでも、操作が難しいのでもありません。どの作業をAIに渡せばいいのかが見えない。これが全国の数字でも一番の壁です。

セミナーは「AIで何ができるか」を教えますが、「あなたの会社の何に使うか」は、あなたの仕事を見ないと決められません。

「見てわかる」が「動く」に変わるのに要る3つのもの

では何があれば動き出すのか。3つに絞れると考えています。

セミナーの内容を自分の仕事で動かすために必要な3つの要素を並べた図。1つ目は自分の実データで、他社の例ではなく自分の請求書・名簿・アンケートで試すこと。2つ目は自分の環境で、会場の貸しパソコンではなくいつも使っているパソコンとスマートフォンで行うこと。3つ目は聞ける相手で、止まった画面をその場で一緒に見て直してくれる人がいること
この3つがそろうと、同じ内容の話が自分の作業に変わります

1. 自分の実データ

セミナーの題材は、どの業種の方が来ても困らないよう、架空の会社と商品説明文で作られています。これを自分の会社の実物に替えた瞬間に話が変わります。項目名が違う、表記がそろっていない、去年と今年でExcelの列が増えている。つまずくのはいつも、この「自分のところ特有の事情」です。

2. 自分の環境

会場で借りたパソコンで動いたことは持ち帰れません。ふだんお使いのパソコンとスマホで最初の1回を通してしまうと、「帰ったらできなかった」はほとんど起きません。

3. つまずいたときに聞ける相手

これがいちばん大きいと感じています。思ったとおりに動かないとき、原因が「指示の書き方」か「ファイルの形」か「そもそもAIに向かない作業」なのか。この見分けだけは、経験のある人が画面を一緒に見るのがいちばん早いのです。

当社のAIオンライン教室は、この後工程を担当します

当社がやっているのは入門セミナーの代わりではありません。無料のセミナーで全体像をご覧になったあと、ご自身の仕事を1つずつ動く形に組んでいくところです。1回60分のマンツーマンで、お手元の画面を一緒に見ながら、ご自身の実際の作業を扱います。

受講料(1回60分)

段階内容チケット1回
上級「AIを学ぼう」SNS自動投稿、アンケート自動集計、宣伝動画10回分 40,000円(税込44,000円)4,000円(税込4,400円)
最上級「AI活用でアプリ開発・仕事の自動化」仕事の自動化、アプリ開発、オリジナル5回分 50,000円(税込55,000円)10,000円(税込11,000円)
  • 入会金も月謝もいただいていません
  • チケットに有効期限はありません。 前払いでまとめる形ですが割引ではなく、1回の金額は同じです
  • 受講料にテキストが含まれます
  • オンラインでも対面でも同額(対面の出張費は豊岡市内は無料、但馬圏内は別途)
  • 法人・事業所も1回60分の金額は同じです(代表の方1名が手を動かす授業形式。全員が手を動かす形は人数ぶんを加算)

よくあるご質問

無料のセミナーに行くのは無駄ですか

いえ、先に行っていただくのが得です。全体像を2時間で無料で見られる機会は貴重ですし、「自分の会社だとこれかな」という当たりが1つ付けば、当社でお話しする時間が短くなります。

まだ有料プランを契約していません/何から始めればいいかもわかりません

どちらもその状態で始められます。最初の60分は、お仕事の流れをうかがって「AIに渡せる作業」を一緒に探す時間に使うことが多いです。1回ぶん(上級4,000円・税込4,400円)からお試しいただけます。

ご相談ください

セミナーの資料がまだ手元にある方は、開いたままお持ちいただいてもかまいません。「あのとき見た、あれをやりたい」から始めるのが、いちばん早い進み方です。なお当社は入門セミナーの主催者とは関係のない事業者です。

ご相談は、ホームページのお問い合わせフォームからお受けしています。「どの講座になるかわからない」というご連絡でも大丈夫です。

出典

  • 兵庫県中小企業団体中央会「生成AIを使った経営改善セミナー」(全2回・無料・Zoom/申込期限2026年10月15日)/中小機構 J-Net21 掲載 https://j-net21.smrj.go.jp/snavi2/articles/190915 /2026年10月14日確認
  • NPO法人プラッツ「知識ゼロからのAI活用術ー入門編ー」(2026年10月18日・無料・定員20名程度)/但馬情報特急 https://www.tajima.or.jp/event/228268/ /2026年10月14日確認
  • 豊岡市「2026女性のための生成AI基礎セミナー」(2026年10月30日・無料・定員15人・締切10月22日)/豊岡市 https://www.city.toyooka.lg.jp/kurashi/1007000/1029006/1038632.html /2026年10月14日確認
  • 丹波市商工会「生成AI活用セミナー 中級編」(2026年6月25日・無料・講師 冨松誠氏・実演のみ・有料版利用者対象)/丹波市商工会 FAXレター第447号 https://tanba.or.jp/wp-content/uploads/2026/05/58324e3c8f8dd672593f5bf7504764d4.pdf /2026年10月14日確認
  • 豊岡市商工会「AI活用セミナー基礎編」(告知時点で定員に達し受付終了)/豊岡市商工会 https://ingnet.jp/ /2026年10月7日確認
  • AIを導入していない企業の課題「活用する業務がイメージできていない」63.4%/中小企業庁 中小企業政策審議会 総会資料「2026年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要」 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/shingikai/soukai/044/dl/001_2.pdf

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