ドローンの技能証明を切らしてしまった方へ|満了から3年以内なら試験なしで取り直せます
「更新のことをうっかり忘れていて、気がついたら期限が過ぎていた」
最近、こういうご相談が増えています。無人航空機操縦者技能証明(いわゆるドローンの国家資格)の制度が始まったのは2022年12月で、有効期間は3年です。つまり最初に取った方の満了日がちょうど巡ってきている時期にあたります。更新を知らせる通知を見落としたまま満了日を過ぎてしまった、という方が出てくるのは、ある意味で自然なことだと思います。
結論から先にお伝えします。満了日から3年を経過していなければ、登録講習機関の課程を修了することで、学科試験も実地試験も免除されます。 もう一度ゼロから試験を受け直す必要はありません。
切らしてしまったら、試験をやり直しなのか
技能証明の有効期間が切れると、その技能証明は効力を失います。更新という手続きはもう使えないので、あらためて「新規」で申請し直すことになります。
ただし新規申請だからといって、試験を一から受け直すわけではありません。国土交通省航空局の「無人航空機操縦者技能証明に関する事務処理要領」には、更新をせずに効力が失われた方のうち有効期間の満了日から3年を経過しない方が、登録講習機関の定められた課程を修了して新規申請を行う場合には、学科試験および実地試験が免除されると書かれています。
> この記事の免除の条件は、国土交通省航空局「無人航空機操縦者技能証明に関する事務処理要領」の一部改正案の新旧対照表(令和7年12月9日付) にもとづいて書いています(2026年10月時点)。お手続きの前に、要領の最新版をご確認ください。
逆に言えば、3年を過ぎてしまうとこの免除は使えません。そのときは、資格を初めて取る方と同じ流れになります。学科試験は受講の有無にかかわらず全員が受けることになりますので、早めに動いていただくほうが負担は確実に小さくなります。
免除を受けるための期限は3つあります
ここが少しややこしいところです。期限は「満了から3年」だけではなく、3つが重なっています。

1. 技能証明の満了日から3年以内であること
これが入口の条件です。ご自身の満了日はDIPS2.0(ドローン情報基盤システム)で確認できます。手元の技能証明書に記載された日付とあわせて見ておいてください。
2. 学科試験の免除は、講習の修了日から3か月以内
登録講習機関の課程を修了してから3か月が過ぎてしまうと、学科試験の免除は受けられません。講習を受けたあとに申請を後回しにしてしまうと、せっかく受けた講習が活きないことになります。
3. 実地試験の免除は、講習の修了から1年以内
実地試験のほうは1年です。学科の3か月に比べると余裕がありますが、学科の期限が先に来ますので、実質的には「修了したら3か月以内に申請を済ませる」と覚えていただくのが安全です。
手続きの順番は「返納 → 講習 → 新規申請」
もうひとつ見落としやすいのが、技能証明書の返納です。

新規申請のときには、登録講習機関が発行する修了証明書だけでなく、技能証明書返納証明書を添える必要があります。これは効力を失った技能証明書を航空局に返納したときに交付される書類です。返納をしていないと証明書が手に入らないため、申請の直前に気づくと止まってしまいます。先に返納の手続きを済ませておくと安心です。
なお、この返納証明書は制度として新しく設けられたものです。少し前の解説記事や、スクールの古い案内にはまだ書かれていないこともありますので、お手続きの前に国土交通省またはDIPS2.0の最新の案内でご確認ください。
但馬で講習を受けられる場所
免除を受けるには、登録講習機関の課程を修了する必要があります。国土交通省が公表している登録講習機関の一覧(令和8年8月31日時点)では、兵庫県内の機関のうち豊岡市に5つが登録されています。
- 兵庫マルチローター教習所(豊岡市日高町山田)
- 有限会社北近畿スカイサービス(豊岡市日高町土居)
- 無人航空機国家ライセンスセンター兵庫豊岡校(豊岡市日高町奈佐路)
- 無人航空機国家ライセンスセンター兵庫但馬校(豊岡市日高町奈佐路)
- 北兵庫ドローンスクール(豊岡市千代田町)
一方で、朝来市・養父市・香美町・新温泉町には登録講習機関がありません。豊岡市のなかでも日高町に集まっていますので、但馬の南側や西側にお住まいの方は、移動の時間も見込んで予定を立てていただくことになります。
受講料は機関ごとに決められていて、国が金額を定めているわけではありません。公表していない機関もありますので、お問い合わせのうえでご確認ください。
3年を過ぎてしまった場合
残念ながら、満了日から3年を過ぎてしまうと免除の対象外です。初めて資格を取る方と同じように、学科試験を受けていただくことになります。
学科試験は50問・30分で、受験料は8,800円です。出題のもとになるのは「無人航空機の飛行の安全に関する教則」で、現在は第5版(令和8年7月14日適用)が使われています。
e-educationでは、この教則第5版に沿った二等ドローン学科試験アプリを無料で公開しています。420問の問題、暗記カード67枚、本番と同じ50問30分の模擬試験、間違えた問題を1日後・3日後・7日後と自動で出し直す復習機能が入っています。スマートフォンでもパソコンでも使えますので、通勤の合間や夜の時間に少しずつ進めていただけます。詳しくは当社サイトの「二等ドローン学科試験アプリ」のページをご覧ください。
まだ切れていない方へ
この記事をお読みの方のなかには、「自分の満了日はいつだったか」と気になった方もいらっしゃると思います。更新のほうは、満了日の9か月前から更新講習を受けることができ、申請は6か月前から1か月前までの間に行います。違反歴がなければ学科のみで、二等は50分です。この流れは当社サイトの別の記事「二等ドローンの技能証明『更新』完全ガイド」で詳しくご説明していますので、あわせてご覧ください。
切らしてしまう一番の原因は、満了日を自分の予定表に入れていないことです。DIPS2.0で満了日を確認したら、その9か月前の日付をカレンダーに入れておいてください。それだけで、この記事を読み直す必要はなくなります。
ご相談ください
e-educationは兵庫県豊岡市日高町野々庄210で、ドローン関連のサービスとパソコン・AIの個別レッスンを行っています。
- 技能証明を切らしてしまったが、何から手をつければよいか分からない
- 学科試験を受け直すことになったので、勉強の進め方を相談したい
- DIPS2.0の画面操作が分かりにくい
こうしたご相談は、当社サイトのお問い合わせページからお気軽にお寄せください。手続きそのものの最終的なご判断は国土交通省の案内に従っていただく必要がありますが、どこを見ればよいかの整理や、パソコン・スマートフォンの操作のお手伝いはお任せいただけます。
数字の出どころ
- 免除の条件(満了日から3年・学科は修了から3か月・実地は修了から1年)、技能証明書返納証明書の添付:国土交通省航空局「無人航空機操縦者技能証明に関する事務処理要領」一部改正案の新旧対照表(令和7年12月9日付 国空無機第287750号)/2026年10月9日確認。改正案の新旧対照表のため、お手続きの前に要領の最新版をご確認ください
- 更新講習は満了9か月前から、更新申請は6か月前から1か月前まで、二等の更新講習は学科50分:国土交通省 無人航空機安全課「技能証明の更新制度及び登録更新講習機関制度について」/2026年10月9日確認
- 豊岡市の登録講習機関5機関と、朝来市・養父市・香美町・新温泉町に機関がないこと:国土交通省 登録講習機関一覧(令和8年8月31日時点)/2026年10月3日確認
- 学科試験50問30分・受験料8,800円:指定試験機関の案内/2026年10月8日確認
- 教則第5版の適用日(令和8年7月14日)、アプリの問題数420問・暗記カード67枚:当社アプリの公開版を2026年10月8日に確認
