デジタル化・AI導入補助金2026は10月30日が今の締切|中小企業が今から間に合わせる段取り
「業務ソフトを入れたい」「パソコン作業に時間を取られているので何とかしたい」。但馬でそんな相談をいただくことが増えてきました。そのときに必ず話題になるのが費用です。
国の制度に、ソフトウェアの導入費を半分まで見てくれるものがあります。2026年から名前が変わった「デジタル化・AI導入補助金」です。以前のIT導入補助金のことで、今年からAIの導入が正面から対象になりました。
この補助金、今の締切が2026年10月30日(金)の17時です。残りおよそ4週間ですので、気になっている方は読み進めてください。
今の締切は10月30日(金)17時
事務局が公表している事業スケジュールでは、現在受け付けているのは6次締切ぶんです。
- 交付申請の締切 2026年10月30日(金)17:00
- 交付決定 2026年12月10日(木)予定
- 事業実施と実績報告の期限 2027年5月31日(月)17:00予定
7次以降の締切は、まだ公表されていません。事務局は「確定している募集回のスケジュールのみ公表しております」と書いていますので、次がいつになるかは誰にも分かりません。今の枠で出すつもりなら、10月30日が実質の期限だと考えておくのが安全です。

気をつけていただきたいのは、交付決定より前に発注してしまうと補助の対象外になるという点です。「先に導入して、あとから申請」は通りません。
通常枠でいくら補助されるのか
いちばん使われているのが通常枠です。導入するプロセス(業務の工程)の数で、補助額の段が変わります。
1プロセス以上なら5万円以上150万円未満
ひとつの業務にソフトを入れる、という使い方がここに当たります。但馬の事業者さんの規模だと、まずはこの段から考えることが多いと思います。
4プロセス以上なら150万円以上450万円以下
複数の業務をまとめてデジタル化する場合です。上限は450万円です。
補助率は原則2分の1以内
3分の2になる場合もありますが、条件がかなり限定されています。令和6年10月から令和7年9月までの間に3か月以上、最低賃金未満で雇用していた従業員が全従業員の30%以上を占める、という場合のみです。例外にあたる事業者さんは多くありませんので、原則は半分と考えておいてください。

何に使えるのか
対象になる経費は、ソフトウェアの購入費、クラウドの利用料(最大2年分)、機能拡張やデータ連携・セキュリティのオプション、それに導入のコンサルティング・設定作業・マニュアル作成・導入研修・保守サポートといった役務です。
ソフト代だけでなく、使い方を教わる研修まで対象に入っているところがこの制度のありがたい点です。「入れたけれど誰も使えない」で終わらせないための費用が、最初から見込まれています。
ホームページ制作はこの補助金ではありません
ここを混同されている方がとても多いので、はっきり書いておきます。会社のホームページを作りたい、新しくしたいという場合は、この補助金ではなく小規模事業者持続化補助金を使います。
持続化補助金の第20回は、申請受付が2026年11月5日(木)から12月15日(火)17時までです。ホームページに使えるのは30万円(税込)までで、ホームページだけでの申請はできません。チラシや看板などの販路開拓とセットで出す必要があります。
ホームページは持続化補助金、業務ソフトや自動化はデジタル化・AI導入補助金。この住み分けだけ覚えておいていただければ、相談のときに話が早くなります。
「何に使えるか分からない」が一番多い悩み
2026年版の中小企業白書に、AIを導入していない企業が挙げた課題が載っています。1位は「活用する業務がイメージできていない」で63.4%。それに対して「必要な予算を確保できない」は13.8%で、下のほうです。
お金の問題より先に、使い道が見えないという壁があるということです。中小企業基盤整備機構の調査では、AIツールを導入済みの中小企業は20.4%でした。まだ5社に1社です。
ですので、補助金の話より先にやっていただきたいのが業務の棚卸しです。白書では、AIの活用が進んでいる部門の順番がバックオフィス、営業・販売・顧客対応、製造・生産管理・物流となっています。見る順番もこれにならうと無駄がありません。請求書や日報、問い合わせへの返信といった事務の繰り返しから探してみてください。
10月30日に間に合わせる段取り
やることは多くありません。順番だけ間違えないようにしてください。事務局が公表している申請の流れは、次の5段階です。
- 制度の内容を確認する
- GビズIDプライムを取得し、あわせてSECURITY ACTIONの自己宣言を済ませる
- IT導入支援事業者と、導入するITツールを選ぶ
- 支援事業者と共同で交付申請を作成して提出する(申請マイページへの招待を受けて進めます)
- 交付決定。導入はここから始めます
このうち、いちばん日数を食うのが2番です。
先に片づけておく2つの手続き
交付申請の要件は、GビズIDプライムの取得と、SECURITY ACTIONの自己宣言の2つです。片方だけでは申請できません。
SECURITY ACTIONは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の制度で、情報セキュリティ対策に取り組むことを自分で宣言するものです。「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言が要件になっています。
そして交付申請を作るときに、宣言済アカウントIDの入力を求められます。つまり申請の作業を始める前に、宣言を終えておく必要があります。
発行までにかかる日数の目安は、次のとおりです。
- GビズIDプライム おおむね2週間
- SECURITY ACTIONの宣言済アカウントID おおむね2〜3日
10月30日17時に乗せるつもりなら、この2つは今日から動かしてください。ここで2週間取られることを知らないまま、ツール選びから始めてしまうと間に合いません。
残りの段取り
ツールは、登録されたITツールしか対象になりません。導入したいソフトを扱っている会社に「IT導入支援事業者ですか」と確認してください。支援事業者と組んで申請する仕組みですので、ここが決まらないと先に進めません。
申請書類は支援事業者と共同で作ります。締切時間を1分でも過ぎると受け付けてもらえませんので、10月29日までに出し終える前提で動いてください。
補助金そのものの相談先としては、お近くの商工会または商工会議所が頼りになります。地区によって窓口が違いますので、まずはご自身の地区をご確認ください。
どの業務から手を付けるか、一緒に考えます
e-educationでは、パソコン作業の自動化提案と、業務に合わせたアプリ開発をお受けしています。
「補助金があるなら何か入れたい」で始めると、だいたい使われないソフトが1本増えて終わります。そうならないように、まずはどの作業に何時間かかっているかを一緒に洗い出すところから始めます。そのうえで、ソフトを入れるのが早いのか、今あるパソコンの使い方を変えるだけで済むのかを判断します。
代表は専門学校で25年教えてきましたので、「難しい言葉を使わずに説明する」ことは得意です。訪問でもオンラインでも対応しています。
初回のご相談は無料です。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
出典
- デジタル化・AI導入補助金2026 事務局 事業スケジュール https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
- デジタル化・AI導入補助金2026 事務局 通常枠 https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/
- 中小企業庁 2026年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/shingikai/soukai/044/dl/001_2.pdf
- 小規模事業者持続化補助金〈一般型・通常枠〉第20回 公募要領(第8版)

